カウントダウンタイマー

午後から外部会合。

午後2時半、終了。

予定では、そのまま直帰し、車から自転車に乗り換えて、先週行けなかった皮膚科に行くつもりだった。

 

自宅近くまで来たところでガソリンが少なくなっていることに気付き、いつも行くスタンドに立ち寄って満タンにした。

そこまでだった。

 

帰宅後グッタリ。

昨日の会食で口にした料理が胃酸と一緒にせり上がって来るようで気分が悪いし、全身がダルい。

熱でもあるのか?
これから私服に着替えて自転車を漕いで皮膚科に行き、あの狭い待合室で長い待ち時間に耐えるのはどう考えてもムリ。

想像しただけで全身が拒絶反応。

 

皮膚科は諦め、パジャマに近いスウェットに着替えて2階の布団に横たわった。

薄手の布団に包まっていたが、悪寒があって上手く眠れず、夕方起きるまでに3度4度とトイレに立った。

 

今の状態では、1度に2つ以上の用事をこなすのは難しい。

 

そして飲み会の案内がまた2つ3つと舞い込んで来る。

もういい、もうウンザリなんだ。

放ってほいてくれ、頼むからそっとしておいてくれ!

 

 

予報は終日雨だったが、朝は降っていなかったから、いつものように自転車で出掛けた。

 

夕方、地元メディアとの会食に向かう道すがら、ポツポツと落ちてきた。

慌てて近くの軒先に避難し、持参の合羽を羽織った。

 

会食を終えて店を出ると、相変わらずの雨。

皆さんに見守られながら店の前で1人合羽を着る時間が辛い。

待ってくれなくていいのに。

 

焦って着込んだせいでバッグや折り畳み傘をビニール袋に入れるのを忘れ、けれども、これ以上モタモタするのは皆さんに申し訳なく、中途半端な格好のまま自転車に跨り、挨拶もそこそこに逃げるようにその場から立ち去ったのだった。

 

雨に濡れながら合羽姿で自転車を漕ぐ午後10時。

心の中までびしょびしょ。

街灯の下でたまらずブレーキ。

こんな日ってあるかよ。

何なんだよ。

俺、何か悪いことしたかよ。

 

ズボンの尻ポケットからスマホを取り出し、LINEを開く。

今日あの人から届いたメッセージをじっと見詰める。

最低の1日に最高のLINE。

 

 

不調の波にのまれている姿にウンザリしたのだろう、家人から半ば強引に外に連れ出された。

 

「使ってないバッグ売りたいって言ってたでしょう」

「もう1足ビジネスシューズ買おうかなって言ってたでしょう」

「スラックスのウエストがキツくなったって言ってたでしょう」

そうだな、確かにそんなこと口にしてたよな。

 

車で30分ほどのショッピングモール。

未使用のビジネスバッグとウエストのキツいスラックスを積んだ車でここまで来たが、雨に脅え、外に出る気になれない。

 

ちょうどお昼時。

家人が買って来たパンを車内で齧る。

少しだけ気力が戻る。

重い腰を上げ、バッグを持って質屋さんへ。

 

4年前、2015年の4月に買ったACEGENEのビジネスバッグ。

1度も出番が無かったのは、サイズが中途半端に大きく、1kgを超える重さも気になったから。

買ったときの写真を眺めながら、あの頃の高揚した自分は今はもう居ないことを実感する。

 

古い型式とは言え未使用品。

3000円ぐらいでとぼんやり思っていたが、2000円でしか引き取ってもらえなかった。

価格交渉をする気力などもちろん無かった。

 

次は靴屋さん。

家人に促されるままにHawkinsを1足購入。

同じシリーズの6足目。

今の私には、このシリーズ以外に選択肢が無い。

そもそも、他のものを選ぶエネルギーが無い。

 

20000円で買ったバッグを1度も使わず2000円で売り、喜びを感じること無く9000円の靴を買う。

そんな生活に意味はあるのか。

 

帰りに紳士服屋に立ち寄り、スラックス3本の補正を依頼。

 

帰宅後、傘をさして煙草を買いに。

 

明日も雨の予報。

そして取引先との飲み会。

 

今はもう何もしたくない。

考えたくない。

 

今年初めて冷房を点けた日。

 

 

こんな色の空に一日中頭上を覆われていれば、人は少なからず狂う。

 

 

雨と湿気で気分も体調も優れず。

どうにか出社したものの、着いた途端、一刻も早く会社から逃げたい思いに駆られる。

 

午前10時。

限界。

皆さんに宣言。

「体調が悪いので午後から帰ります」

 

お昼のチャイムと同時に退社。

 

午後0時半、帰宅。

着替えてぼんやり。

何か胃に入れなきゃ。

カビが生えないように冷蔵庫に保管されていた賞味期限切れのパンを1個齧る。

自室に戻り、椅子に坐って文庫本を開くと、お約束のように襲って来る睡魔。

 

2階の布団に横たわる。

午後4時半、強い尿意で覚醒。

手摺を掴み、ヨロヨロと階段を降りてトイレへ。

おしっこ、相変わらずチョロチョロとしか出ない。

 

蒸し暑さがきつく、寝室に戻る気力が削がれる。

目を転ずればカーテンの隙間から薄っすらと陽射し。

もう1度寝るか、それとも歩くか。

スマホの天気アプリを開く。

明日も雨らしい。

歩こう。

今日のうちに歩いておこう。

重ダルい体をどうにか奮い立たせて出発。

 

雨粒が宿る葦の葉をじっと眺める。

きらきら光る雨粒の1つ1つが無限の宇宙。

どれか1粒でいい、私が安穏に暮らせる世界があるのなら、身ごとすっぽり入り込んでしまいたい。

 

梅雨の晴れ間の農道を、ゆっくりと、ひたすらゆっくりと歩く。

この時期の田圃が1年で最も美しい。

 

 

ある男のことを思い浮かべる。

41歳。

半年ほど前に離婚。

2人いる子どもの親権は元妻へ。

 

10年間育ててきた我が子の寝顔を見詰めながら、男はある晩ふと思った。

『ぜんぜんオレに似ていない』

DNA鑑定の結果は、「親子関係無し」。

2人目だけならまだしも、2人とも、とは。

元妻は、男と結婚する前から付き合っていた別の男の子どもを2人も産み、10年もの間男を騙し続けた。

托卵。

「考えてみると、タイミング的にも、子どもが生まれるはず無かったんですよね」と苦笑した男。

 

この体調不良の原因は、梅雨や睡眠不足のせいだけではない。

そんな話を聞かされたからだ。

結婚して3年経っても子どもを授からず、思い切って専門医を受診、乏精子症と診断された日の自分の後ろ姿を見た気がしたからだ。

 

鳥に襲われ、落下した桃の実。

あんなに青かったのに、ナメクジに食われ、泥に塗れながらも、懸命に色付き始めている。

 

生きている間は死んではいけない。

生きている間は生き続けるほか無いのだ。

 

 

いつもの書店の駐車場で一服しながら、遠くの街で暮らす娘にLINE。

『口内炎はその後大丈夫か?』

 

 

生まれて57年9ヶ月。

女性に心を盗まれたことなら10度と言わずあるが、誰かに物を盗まれた記憶は過去1度しかない。

 

あれは、FUKUOKAで塾の先生をやっていた26歳の頃の出来事。

安アパートの玄関前に停めていた自転車のパニアバッグ(サイドバッグ)を、夜のうちに盗まれたのだ。

さっぱりしたブルーが鮮烈で、一目惚れして買ったばかりのバッグだったから、翌朝玄関を開けた瞬間に異変に気付いたはずだが、記憶の彼方にぼんやり浮かぶ31年前の私は、自転車を眺めながらただ呆然と佇んでいただけのように思う。

 

今日、傘を盗まれた。

2度目の盗難である。

あるビルに出掛け、傘は閉じて傘立に立て、簡単な用事を済ませて出入口まで戻ると、さっき置いたばかりの傘が消えていたのだった。

柄の部分にきちんと名前シールまで貼っていたのに。

 

私は神様でも仏様でもない。

あの傘が誰かのお役に立てたのなら良しとしよう、なんてことはこれっぽっちも思わない。

ただただ腹立たしい。

盗ったヤツ、スっ転んで脛打って悶絶しやがれ。

 

 

この1年で、Hawkinsのビジネスシューズを、デザイン違い色違いで合計5足買った。

最初の1足の履き心地が素晴らしかったからである。

で、最後(今年の4月)に買ったのがストレートチップデザインのライトブラウンカラー。

この3ヶ月弱で10回ほどは履いたが、そのたびに、色が明る過ぎるなぁ、自分らしくないなぁとの思いに囚われて落ち着かない。

更に言えば、スーツやスラックスとの色合わせも悩ましい。

やはり冒険が過ぎたようだ。

 

そこで、先日のカジュアルシューズと同じく、思い切って黒の靴クリームで色を変えてみることにした。

ところが、きっちりなめされた光沢のある牛革は、安い靴クリームなど難なく弾き返し、まるで色が定着しない。

うーん・・・。

 

そうなると、この靴を気持ち良く履きこなすには、茶系のスーツやスラックスを新調するほかあるまいという結論に至るのだが、一般的にはそういう思考や行いを『本末転倒』と呼ぶらしい。

 

買い物勝率50%(自己推計)の中年サラリーマンの愚にもつかぬボヤキである。

 

 

庭の桃の実が、またやられてしまった。

あかつき、全滅。

やっとのことでここまで育ったのに。

なにもまだこんなに青くて幼い実を襲わなくても・・・。

きちんと食べるなら許しもしよう。

ひと口齧ってはみたものの、不味いと知ってその場に捨て去ることが悲しい。

野鳥には野鳥の事情があることは承知しているし、鳥はむしろ好きな生き物。

防鳥ネットを掛けないのは、鳥に怪我をさせるのではないかと危惧してのことなのだ。

 

・・・・・・

 

昨日の田植えの疲れが出て、今日はいつにも増して体が動くことを拒む。

上腕や太腿の内側の筋肉痛が特にひどい。

 

・・・・・・

 

このところずっと風の強い日が続いている。

身も心もズタズタに千切られるようだ。

夕方、全身疲労をおして暫くぶりに歩いたが、立っているものを全てなぎ倒し、地面ごと根こそぎひっぺがしてしまいそうな強風に脅え、道端で立ち往生してしまった。

 

田圃では、植えられたばかりの小さな苗たちも強い風と波に煽られ、軒並み横倒しになり「溺れちゃうよ!」と叫んでいるようだった。

 

・・・・・・

 

扇風機を出した。

これは去年まで娘が使っていたもの。

季節の移り変わりに応じて衣類や扇風機や炬燵を出したり片付けたりするが、そのたびに、この作業をやるのはあと何回だろうと思う。

 

 

早朝から妻の実家で田植えの手伝い。

私の役割は、軽トラに苗を積み、運び、田植機に載せる作業。

作業着はすぐに泥だらけ。

暑い。

立っているだけで汗ばむ。

 

陽が沈みかけた頃、ようやく終わった。

 

 

左胸の痛みはしこりのように燻っていたが、作業に追われている間は意識する余裕もなかった。

 

無事布団に横たわれますように・・・。

 

 

左胸の痛みがなかなか消えない。

普通に過ごしているときは大丈夫だが、夜寝ようとして布団に横たわると、刺すような、或いは軋むような痛みが襲ってくる。

猫背に馴染んでしまった老体は、仰向けに横たわって胸を開くだけで一定の負担が掛かるが、経験的に、それだけでは説明のつかぬ痛みである。

呼吸のたびにピキピキと痛みが走り、放っておいても落ち着く気配はなく、それどころか痛みはむしろ徐々に嵩じていく。

そのままではとても眠れないから、ゆっくり右に身体を捩じり、心臓を庇うように背中を丸める。

すると痛みが幾分和らぐ。

エレファントマンでもあるまいに、これはいったい何だろう。

心臓に問題があるとすれば一大事だが、まさかとの思いが強く、なに、そこまで深刻なはずはない、単なる筋肉痛だと自分に言い聞かせ、安心したがろうとしている。

 

左側といえば、一昨日あたりから左の側頭部に偏頭痛があり、ずーんずーんという鈍い痛みが間欠的に襲ってきてユウウツ。

 

どんなに幸せそうな人でも、悩みや苦しみの1つ2つは抱えて生きている。

取り敢えず今日も生きていることでよしとしようじゃないか。

 

 


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