カウントダウンタイマー

午前5時、ベトナムで負った背中の火傷の痒みで目が覚めた。

当初直径4センチ近くあったかさぶたが2週間ほどで3センチ近くまで小さくなったものの、その後は目立った変化が見られないまま1か月と10日が経ってしまった。

指先で触れるとカルデラのように陥没しているから、皮膚だけでなく肉まで焼けてしまったのだろう。

患部に直接当たらないように用心しながら傷口の周囲をガリガリ掻き毟って何とか凌いだ。

もう1度寝ようと思ったが、痒みの余燼で眠れそうになく、そのまま部屋で過ごした。

 

午前9時半、ハスラーで息子とショッピングタウンまで。

息子はアディダスでTシャツ1枚、私はエドウィンでベルトとクロップドパンツ1本。

 

帰り道の途中でラーメンを食べて帰宅。

行き帰りの車中、息子とあれこれ会話。

主に受験のこと。

第一志望の大学に合格するにはまだまだ力が足りない。

特に数学。

センター試験まで残り6ヶ月無い。

 

・・・・・・

 

帰宅後、軽くウォーキング。

夏の始まりを予感させる梅雨の晴れ間。

花が笑っている。

蝶が死んでいる。

稲が育っている。

 

いつもの本屋さんに立ち寄り、文庫本を2冊。

穂村弘の『鳥肌が』(講談社エッセイ賞受賞作)と中村文則の『私の消滅』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作)。

本屋さんではお約束のように便意を催し、ちょっと焦った。

肛門括約筋が弱ってきたのだろう、最近、公共の場でオナラを我慢することが出来なくなってきた。

情けないけど仕方ない。

 

家に着く頃、ジワジワと胃に痛みが・・・。

夕食を摂ったら鎮まってくれたが、参ったな、ほんと。

 

ギリギリで保つ日々。

綱渡りの日々。

 

懸案だった外構工事の打合せをやった。

建築士さんに来て頂き、こちらの要望を伝えた。

メインはフェンス。

隣家のご主人(60代後半?)が庭いじり好き。

こちらが庭に降り立ったとき、たいていお隣りさんも庭で何かゴソゴソやっていて、気になって仕方ない。

おおらかな人ならいいが、細かくて鬱陶しいオッサンで、ステテコ姿で道路に出て時々我が家の様子をじっと見ていたりする。

気持ち悪い。

想像だが、こちらの垣根のレッドロビンに虫が付いたり病気が発生し、それが自分のところの樹木に悪さをしないか気にしているらしい。

こちらの存在に気付くと、バツが悪そうにそそくさと立ち去る。

何とも小さい男である。

 

・・・・・・

 

桃の木の細い枝が、果実の重みと雨の重みで撓み、地面にくっ付いていた。

果実はまだどれも固く、収穫には少々早い。

そんなことを思いながら1つ1つ確かめていたら、1個がポロっと外れてしまった。

わ。

慌てて袋から取り出すと、あぁ、やられている。

せっかくここまで大きくなったのになぁ。

けっこう虫に食われてて、残念。

色も香りもまだまだで、とても食べられるような状態ではない。

他は大丈夫だろうか・・・。

気にはなったが、袋を外すのはぐっと我慢した。

 

・・・・・・

 

ユニクロに出掛け、バーゲン品のアンクルチノパンを買った。

定価2990円が1290円。

もちろん1点もの。

Mサイズで、お腹回りがギリギリだったが、思い切って。

 

紳士服店にも立ち寄り、夏物のスーツを2着頼んだ。

あれこれの補正代込みでも2着で40000円しない。

私はこの程度のスーツが一番気楽。

 

・・・・・・

 

小雨が降っていたが、買ったばかりのアンクルチノパンで1時間ほど歩いた。

 

体調、相変わらず芳しくない。

 

帰宅後、自室の椅子に坐って脚を組んだところで、タグを付けたままだったことを知った。

シャツの裾で隠れていてああ良かった。

 

今日は今のところ胃薬の世話にならずに済んでいる。

 

 

未明に襲ってきた胃痛。

たまらず起き上がり、階下へ。

自室に辿り着くと、机上に常置している胃腸薬を掴み、薬物中毒患者のように服用。

あとは椅子の上でじっと。

ひたすらじっと。

 

どうにか動けるようになったのは外が薄っすら明るみ始めた頃。

 

この薬が無かったらと思うとゾッとする。

箱の側面の注意書きをぼんやり眺める。

「次の人は服用しないでください」とあり、排尿困難、腎臓病、緑内障・・・とある。

既往歴のある前立腺炎は書かれていないが、排尿困難は完全に該当するし、緑内障も眼科でその兆候があると言われた。

もしかするとこの薬が原因で排尿困難になっているのではないかと一瞬思う。

けれども、これを服用しなければ胃痛を凌ぐことが出来ず、仕方ないのだと思い直す。

薬と名の付くものは大なり小なり副作用があるのだし、それを言うなら、20年以上欠かさず服み続けている安定剤や睡眠導入剤の方がもっと体に良くないはずだと思う。

 

午前8時過ぎ。

会社に電話。

歯痛がひどいから今日は休むと伝える。

正直に「胃が痛い」と言えば、すぐにメンタル不調者のレッテルを貼られる。

元うつ病患者として認知されている身としては、今度また精神疾患を疑われれば今の立場を保つことは困難になる。

あと2年。60歳まであと2年。

何としてもそこまでは隠し通すしかない。

 

妻や息子が出払った後、2Fに戻って寝直した。

 

午後2時、起床。

胃痛は何とか治まっている。

買い置きのパンを1個カフェオレで流し込み、暫く様子見。

まあ何とか保ちそう。

先日しまむらで買った紺色のアンクルパンツを穿き、自転車でユニクロへ向かう。

 

あ、クマゼミ。

夏はまだ始まってもいないのに。

生まれ出るのがきっと早過ぎたのだ。

降り止まぬ雨に撃たれて死んだのだ。

 

ペダルを漕ぐ脚に力が入らない。

ユニクロを目指していたが、途中にあるGUまで辿り着くのがやっと。

店内をブラブラし、税込1609円のクロップドチノパンを購入。

 

帰宅後、買ってきたばかりのクロップドパンツに穿き替えた。

ま、悪くない。

そのまま少し歩こうかと思ったが、気力体力の限界。

 

着替えたままの格好で再び布団に横たわったのだった。

 

そんな1日。

 

 

胃薬投入

鎮まってくれ

プカプカと気持ち良さそうじゃないか。

胃が痛くなったりはしないよな。

今を楽しんでるんだよな。

明日のこととか、死ぬ日のこととか、どうにもならんことばかり考えてくよくよしているヤツは阿呆だよな。

 

ゴメン。

今を生きることで精一杯なんだよな。


 

雨の合間を縫って散歩。

一昨日購入を躊躇ったしまむらのズボンを決めに行くのが目的だった。

 

買った。

但し、迷っていた500円と700円のズボンではなく、何と1500円もするアンクルパンツ!

いい加減ヨレヨレになってきたユニクロのウォーキング用・サイクリング用アンクルパンツの代替え品である。

しまむらで1500円と言えばちょっとした高級品。

あとはしっかり穿きこなすのみ。

 

 

年に1度か2度、ふとした折に、10歳まで暮らした生家を訪れる。

生家と言っても借家で、当時から既にボロボロの平屋だった。

私たち一家が引っ越した後、家そのものはほどなくして取り壊され、今では草木が伸び放題の跡地しか残っていない。

目的は大きな2本の木。

50年前も、今と変わらず大きな木だったように記憶しているのは、幼い子どもの目で見上げていたからだろう。

もの心ついてから引っ越すまでの間、この木たちは一番の友だちで、本当によく遊んでもらった。

木登りはもちろんのこと、今でも忘れられないのは、何と言っても夏の蝉捕りだ。

昆虫好きだったから、夏休みになると、この木たちの下で、おんぼろの捕虫網を振り回しながらいつまでも蝉や蟻や蝶や蜻蛉や玉虫を追い掛け回していた。

・・・・・・

数日前から急に痛くなった虫歯を、今日やっと歯医者で診てもらった。

根っからの歯医者嫌いは、レントゲンを撮られて先生が来るまでの間、椅子の上でハンカチを握り締めたままブルブルとまな板の鯉。

グリグリやガリガリやウィーンウィーンはあまり無く、歯茎の付け根辺りに薬を充填しておしまい。

薬の効き具合を見て、治りが悪かったら「開けて見る」とのこと。

どこをどうやって開けるんだ?

痛み止めと化膿止めの処方薬を貰って今日のところは終了。

ふー。

 

そう言えば、こんなことを思った。

賞状は何枚か貰ったことがあるが、トロフィーとかメダルとか楯とはまったく無縁の人生だったな、と。

別にそういうものが欲しいわけじゃない。

ただ、そういう人生だったな、とぼんやり。

あ、感謝状というのも貰ったこと無いや。

 

そうそう、ひまわりが咲いていた。

菜の花と同じぐらい好き。

 

疲労と苦痛と痛みに喘ぐ日々を、ほんの一瞬でも忘れたくて。

 

 

もの心ついた時から猫を飼っていた。

だからだろうか、飼い猫であれ野良猫であれ、私がちょんちょんと舌を鳴らせばたいていは近寄って来てくれる。

 

存在感が日増しに薄れていくこんな中年オヤジでも、猫の瞳にはちゃんと映じているらしい。

それだけでも散歩に出掛けた甲斐があったと思う。

 

 

行かなければと思っていた歯医者さんも皮膚科も、気力が伴わず断念。

 

散歩の途中でしまむらに立ち寄り、500円の短パンと700円のアンクルパンツを試着したが、購入には至らなかった。

僅か500円の商品でさえサクッとは決め切れない臆病者。

どこまでも小さく、どこまでも安い人間になってしまったものだ。

 

 

ユニクロに行き、ベルトとバーゲン品のアンクルパンツ(私が穿くと普通の長ズボン)を買った。

買ったばかりのアンクルパンツを穿いて歩いた。

(裾を2回折り返すとちょうどアンクル位置)

 

この季節に緑葉を一枚もまとわぬ樹木。

根元付近を見ると。

幹の周りを鋸で切った跡がある。

樹木は表皮に近い部分で水分を吸い上げる。

こんな風に切れ目を入れられてしまっては息の根を止められたも同然である。

可哀相にと思う一方で、そうせざるを得ない事情があったのだろうとも思う。

 

シラサギの営巣地に到着。

相変わらず賑やか。

 

飛ぶ姿が何とも言えず優雅で美しい。

 

田圃の周囲に密集するどぎつい赤。

花ではない。

これはジャンボタニシの卵。

農家の方にとっては稲を食べる憎たらしい害虫。

去年はあまり目に留まらなかったが、今年は大量発生しているようだ。

駆除もたいへんだろう。

 

久々に1万歩超え。

呼吸が辛くなったり、胃部が痛くなったり、左踵が痛くなったりと、けっこうハードだったが、何とか。

 

・・・・・・

 

妻とカーディーラーを2軒覗いてきた。

ホンダとスズキ。

私が生きているあいだに我が家が車を買い替えるのはあと何回だろう。

ジープが欲しいと思いながらも、現実には、車は主に妻が使うということで手頃なコンパクトカーに落ち着きそうな感じ。

今度買う車がもしかすると最後かも知れないが、それがジープではなくホンダのフィットやシャトル、或はスズキのソリオになったとしても、それほど車好きでない私は、それが自分に似合いの人生だったのだと思うだけだ。

 

・・・・・・

 

地方紙のおくやみ欄。

知った人がいないか、毎朝欠かさずチェックしている。

昨日も今日も、40代で亡くなった方がいた。

いずれも男性。

喪主は「妻」ではなく父親だったり母親だったり。

その男性の40数年の人生を、寂しいものだったのではないかと勝手に想像してしまうのは私の悪い癖。

 

・・・・・・

 

もし包茎じゃなかったら。

そのことを度々思う。

もし包茎じゃなかったら、性交や射精の快感が今より2倍ぐらい深く味わえた気がするし、性格も大胆で積極的になって、今より5人ぐらいは女性経験が多かった気がする。

もしあと5cm身長が高かったら。

そのことも度々思う。

もしあと5cm身長が高かったら、今より5年は出世のスピードが早く、300万円ぐらいは年収が多かった気がする。

もし禿げじゃなかったら。

そのことも当然度々思う。

もし禿げじゃなかったら、今より明るくて朗らかでくよくよすることなく、少なくとも今よりは笑顔の多い人生だった気がする。

そう。

どれもこれも「気がする」だけ。

そして、一方で、たいして違わなかった気もする。

ただの無い物ねだりじゃん、と。

 

あと20年生きるかどうか。

ジープ、買っちゃおうかな。

 

 

私はあと幾つの初体験をするのだろう。


PR

Calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

スマホ

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

  • 「あと10歳若かったら」
  • 「あと10歳若かったら」
    れん
  • 色々なことがうまくいかない
    ゆき
  • 湯呑
  • 湯呑
    風の森
  • 卒業
  • 卒業
    森の風
  • 視察
  • 視察
    れん
  • タイヤ交換、陸上、視野検査

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM