抜け殻になっても、しがみついていなければならない。

この世に在る限り。

 

 

切なくて、侘しくて、寂しくて、恨めし気に見上げた空は、39,950kmの彼方で暮らすあなたの笑顔を見守っている。

 

 

 

 

頭上にぽっかりと月。

机上にひっそりと月。

朝、信号待ちで見上げた空は、秋。

空が好き。

雲が好き。

だけど、ほんの少しだけ冷気を孕んだ初秋の風は、「どうだ寂しいだろう、切ないだろう」と迫ってくるようで、嫌いです。

仕事を終え、自転車を漕ぎながら家路に就く。

ひと踏みごとに、少しずつ少しずつ”会社”という名の見えない被膜を脱ぎ捨てていく。

 

会社から4kmほど離れた辺りでようやく”自分”を取り戻す。

「ふぅー」

 

ひと気の無い青空駐車場の奥に自転車を停め、煙草に火を点ける。

この一瞬にだけ、私は自由を感じる。

 

もう30年。

あと4年。

”なりたかった自分”と”なれなかった自分”が、一瞬だけ交錯する。

 

 

息子の通学用自転車のパンク修理は40分ほどで終わった。

いわゆるピンホール状のパンクだった。

 

パンクした際、最初に疑うのは虫ゴムだ。

これが原因なら、タイヤやチューブを外さずに済むから、作業もすぐに終わる。

と思ってバルブを外したら・・・虫ゴム不用タイプ。残念。

お次はポンプを使って空気を入れてみて、どの程度のパンクか確かめる。

リム打ちパンクやバーストなら、空気は入れた先から抜けてしまい、手応えがまったく返って来ないからすぐわかる。

今回は、一応は空気が入り、暫くして抜けるから、尖ったものを踏み抜いてチューブに穴が空いてしまったのだろう。

もう一度空気を入れると、微かに風の音が聞こえてきた。

ホイールを回しながらタイヤに耳を寄せてみた。

細い風が頬に当った。

お、この辺りだ。

黄色いテープを貼って目印にする。

あとはタイヤを外し、チューブを抜き出し、ゴム糊でパッチを貼りつけ、圧着すればいい。

 

ホイールを外さずに済んだから40分ほどで作業は完了したが、タイヤの摩耗が予想外にひどかったから、あとどのくらいもつのか心配。

ま、取り敢えず。

 

 

先日買ったColumbiaのポケットだらけのリュック。

ユニークで楽しく使っているが、3つ問題が。

1つ目はファスナーの閉め忘れ。

ご覧のとおり、メイン荷室が2つにフロントポケットが5つ。

合わせて7つのファスナーがあるため、ついつい閉め忘れが発生する。

2つ目は、ポケットとポケットの間に余裕が無いため、例えば上段や中段に重いものを入れるとポケットが下がり、真下のポケットのファスナー操作がやりにくくなってしまう。

3つ目は、メイン荷室の使い分けが上手くいかないこと。

書類やiPadや筆記具のスペースと、衣類や水筒や折り畳み傘などのスペースに使い分けしたいのだが、ペン刺しや手帳収納用の内ポケットとパソコン収納スペースが別になっており、どちらのスペースもどっちつかず。

 

フロントポケットが面白くてつい衝動買いしたけれど、もう少しじっくり確かめてから買うべきだった。

と言うことで、マンハッタンパッセージを買っちゃおうかな、と思っているところ。

部屋の中は既にちょっとしたバッグ屋さん状態なのだが・・・。

 

息子からLINE。

「チャリパンク」。

 パンクもうんざりだが、なんなんだこの素っ気なさは。

 

「自転車はどこ?前輪?後輪?」としぶしぶ問うた。

返ってきた応えは「家 後輪」。

また後輪か・・・。

 

パンク修理は、もはや感謝されることではなく、私の当然の任務と化しつつある。

 

赤い花ばかりが目に留まる。

 

 

 

 

  • 2017.08.27 Sunday

日曜日。

遅めに起き、新聞の読書欄など眺めながらゆっくりと朝食をとっていた。

 

電話が鳴った。

母からだった。

西洋グミの木が腐っているみたいだ、表面に白くカビが生えている、あのままではシロアリが来てしまう、何とかして欲しい。

そんな内容だった。

 

やれやれ。

またもや祖母から伝わる西洋グミか・・・。

 

 

実家に赴き、一服することもなく真っ直ぐグミの木へ。

ああ、なるほど。

根元で株別れした2本の幹のうち、手前の太い方が全体を白いカビに覆われ、既に息絶えていることが分かった。

幹を強く掴んで揺らしてみた。

腐った樹皮がボロリと剥がれ落ちた。

最初、ノコギリで根本付近を切ろうと思っていたが、この状態なら斧を使った方が早い。

 

汗だくになりながら斧を振り下ろすこと1時間。

 

腕や手首に力が入らなくなった頃、ようやく作業を終えた。

 

粉々に砕け散った幹の残骸をじっと眺めながら、天国の祖母に「ばあちゃん、ごめん」と掌を合わせた。

 

 

時計を見ていた。

銀色の秒針が、一瞬、キラリと光った。

私の命を1秒ぶんずつ削り取っていくナイフの切っ先に見えた。


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