昨夜は出張疲れが出てかなり草臥れていた。

とにかく早く寝ようと思っていた。

歯磨きも終わったし、あとは2階に上がるだけ。

ところが・・・。

 

娘は部屋、妻は風呂。

1階にいるのは私だけ。

このときを待っていたのだろう、ブラリと私の部屋にやって来た息子。

いつも俯き加減で自信なさそうな表情が、更に暗い翳を宿している。

また愚痴かな、たぶんそうだろうなと思いながら「どうした」と水を向けた。

先日受けた業者模試や校内試験の成績がどれも芳しくなく、そのことで目いっぱい落ち込んでいるところへ、追い打ちをかけるように飛んでくる母親からの叱責が苦痛なのだと訴えてきた。

「試験続きでオレだって疲れてるんだよ。だけどお母さんは『もっと前向きになりなさい!』とか『今すぐ間違った問題のやり直しを済ませなさい!』とか言ってくるんだよね。それはまあギリギリ我慢しなきゃいけないと思うんだけど、○○(双子の姉)と比べて色々言われるのはちょっと勘弁して欲しいんだよ」

就職やTREK自転車のことを含め、延々と続く息子の愚痴。

欠伸をしたり生返事をしたら、真剣に聴いて欲しいと思っている息子の気持ちに水を差す。

聞き取りにくいボソボソ声を懸命に拾い、時折アドバイスを挟むことを繰り返すが、日付が変わって午前1時を過ぎても終わらない。

午前2時を回ったところで妻が風呂から上がる気配がした。

それを潮に、ようやく息子の独り言のような愚痴が終わった。

 

「お母さんはお母さんでおまえのことをとても心配して言ってくれているのは分かるだろう。女の人は一般的に男より感情が先走る。お父さんだって受験生だった頃はお婆ちゃんから散々言われた。

 お父さん、大学受験でカンニングしたんだ。滑り止めで受けた私立大学の最後の社会で、1つだけ答えが書けなくて困ってた。ここまで出かかっているのに。でもまあ国語と英語で十分手応えがあったから、社会であと1点2点増やしたところで大勢に影響が無いことは分かってた。そのとき、前のヤツの答案用紙が机から垂れ下がってお父さんが書けずにいる答えがちらっと見えたんだ。『あ、それそれ!それ正解!』って思ったけど、書いたらカンニングになると思って書かなかった。だけどな、終わりのチャイムが鳴った瞬間、『この1問のせいで落ちた』ってなったら笑えないなって思って、ささっと書いちゃったんだ。

 そのことに目を瞑って国立の2次試験の準備をしてたんだけど、いよいよ本番が近付いてきたとき、ストレスだろうな、わーってパニック状態になって、真夜中に予備校の寮から家に電話したんだ。『私立でカンニングした。オレのせいで落ちた人がいる。だから、次の国立でオレの代わりに誰かを合格させなきゃいけない。オレは国立を受けちゃいけない』って。

 そしたら電話の向こうでお婆ちゃんが、『おまえはお父さんとお母さんに死ねと言っているのと同じだ』とか『去年おまえが○○大に落ちたのは、どんな手を使ってでも合格したいと思った人がおまえを蹴落として合格したんだよ。カンニングした人だっている。もっと強くなりなさい!』とか、そりゃまあすごかった。

 試験の結果は結果としてきちんと受け止めろ。解けなかった問題は落ち着いてからじっくり解けばいい。誰かと比較して落ち込む時間が一番ムダ。変えられない過去を悔やんでも、生きてるかどうかも分からん先のことを心配してもどうにもならない。今この瞬間にやれることをコツコツやる。数学の問題1つでいい。それが3か月後6か月後の試験で間違いなく出るんだから。それだけを繰り返せ」

 

父親の告白や助言が息子にどう伝わったかなんて分からない。

眠くて眠くて、考えるより先に言葉が出ていた。

 

「それより、勉強のことでグダグダ言うヒマがあったら、おまえはまず体力をつけろ。最後は体力。陸上のインターバル練習とかさ、何でもいいから目標決めて達成感味わえ」と結んだ。

 

 

走り出してすぐに雨が降り始め、慌てて雨宿り。

 

雨垂れを眺める。

落下する雨粒はどれも綺麗に丸まり、1つ1つが小さな宇宙となって空を身籠る。

雲の流れを見る。通り雨だ。

ほら。

 

少年野球大会の歓声を背中に受けながら再出発。

 

おっぱい山さんの麓の田圃には、早苗の生育状態を確かめるようにゆっくりと足を運びながら除草剤を手で撒く農夫。

 

田圃の美しさにしばし見惚れる。

 

 

いつものベンチに到着。

暑い!熱い!

 

空が青い!

雲が白い!

山が緑!

 

何を血迷ったか、フラフラと山を登る。

 

うわーっ、ヘビ!

と思ったら、30センチの山ミミズ。

このデカさになると鳥肌が立つ。

「あちち、あちち」と喚きながら(聞こえないけど)身をくねらせ、何とか草叢へ消えて行った。

 

登りがキツイ。

 

誰に見せるためでもなく咲く道端のアジサイがいい。

 

熱くてきつくて、たまらず地べたにしゃがみこむ。

 

トンボが舞う。

 

さ、降りるぞ。

 

 

 

そんな風に思えた日。

夕方、QUICK4で海へ。

 

西の空に、この夏最初の入道雲。

 

生まれたばかりだから、まだ空高く立ち上がることはできない。

 

田圃に映える青空と雲と光を見ながら帰った。

 

 

ANKERのモバイルバッテリーが届いた。

売り文句通り、確かに大きくはないけれど、ずしりとくる。

あんまり持ち歩きたくはないな。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

カボチャはダメになったが、トマトは順調に育っている。

6月24日からまるまる1週間ずっと雨が続いた。

皮膚呼吸ができなくなるほど全身に隙間なくまとわりつく湿気。

 

今日も朝からどんより。

夕方には激しい雷雨。
帰りは合羽かな?と思っていたが、帰宅の途に就く頃、遠い南の空の低いところに薄っすらと晴れ間が覗いた。

1週間ぶりの青空である。

 

擦れ違った幼女が、手を繋いだお母さんに「ほらほらセミさんがいるよ」。

清潔な香り漂う若いお母さんが立ち止まり「せみさんがいるの?どこ?」。

こちらも思わず自転車を停め、耳を澄ます。

ほんとだ。

川縁の柳の木からセミの鳴き声が降ってくる。

この声はニイニイゼミだ。

 

姿を見付けることはできないが、この木のどこかで「オレが一番だぞ」とばかりに懸命に鳴いている。

 

夏の始まり。

 

 

株主総会、無事終了。

直後の取締役会にて社長以下全業務執行役員の人事決議。

経営戦略と法務担当の執行役員拝命。

3期目に突入。

 

芥川龍之介が芸術家として最も恐れたことは、停滞=後退。

企業の役員も同じである。

ふー。

 

 

 

ここ数日、胸部の痛みが強い。

 

ただの恋煩いならいいが。

もとい。

煙草の吸い過ぎが原因だと分かってはいるが。

 

 

怪文書届く。

内容の真偽は別として、文面から推測される犯人は2名。

いずれであっても、誰もが「やっぱり」と納得する。

それだけの理由や動機が、どちらにも、ある。

けれども私は、まったく別の人物の可能性を排除できないでいる。

 

疑いの目で人を見ることは、知らず知らず、心を蝕む。

 

 

庭の隅っこに捨てた生ごみから野菜が育っていた。

 

これはトマト。

棒で支えてやらないとダメかな。

 

地を這うのはカボチャ。

 

 

自然過ぎる・・・。

 

 


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