カウントダウンタイマー

部下の男性社員から報告と相談。

49歳、既婚、息子1人。

その16歳の息子がキレた、と。

叫びながら組み付いてきた息子の目つきは明らかに尋常でなく、妻と2人がかりで抑え込もうとするも敵わず、身の危険を感じ、たまらず警察に通報。

パトカーに乗せられて警察署に向かう途次、息子も徐々に冷静さを取り戻したという。

「ご近所に会社の人も居ますし、警察沙汰にもなってしまったので・・・」

50目前の中年男が目を赤くしながら懸命に心情を吐露する。

何らかの精神的な問題が発生しているかも知れないと言われ、精神科を受診し、安定剤を処方された、とも。

完全にプライベートなことなので報告には当たらずとは思ったのですが、黙っていると自分がうつ病にでもなってしまいそうで不安で・・・と続ける。

お父さんといると、息苦しい。

監獄に入れられているようだ。

それが息子の叫び。

思い当たることが幾つか浮かんだらしい。

例えばスマホ。

食事中に親と言葉も交わさず小さな画面に見入っていたりすると、父親である彼は苛々し、その都度厳しく注意したという。

中学の頃まではたくさん会話してたんです、それが高校生になってからは・・・と、視線を落とす。

 

どこの家庭でも似たようなことはあると思う、我が家も反抗期の娘には手を焼いたし、神経質な息子には今でも気ばかり遣わされていると、問わず語りに話した。

親と子の関係は日々変わる。

幼かった頃の密着した楽しい日々が忘れられず、子どもが幾つになっても、往時の暮らしや親子関係を追い求めてしまいがちなのが親。

けれども子どもは、いずれ巣立つ。

独り立ちさせてやるのが親の最大の務めなのだ。

理屈では分かっているが、けれども、感覚が付いて来ない。

父親も母親も若く、子どもたちも幼く、ときに喧嘩をすることがあったとしても、家族みんなが明るい笑顔に満ち溢れた、あの懐かしい光の情景が、いつまで経っても忘れられないのだ。

 

  • -
  • 22:06
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

Comment
轍さま

とても辛い報告と相談でしたね。彼も誰かに聞いてもらいたくて轍さまに頼ったと思います。
悲しい事を話すと悲しみも半分になりますし逆に楽しい事を話すと楽しさが二倍になります。
子育てにマニュアルはありませんから自分が親から受けた躾を子供に教育するのは自然な行為です。しかし注意するにも頭越しに怒鳴って是正させるか、穏やかに注意するか、轍さまならどちらを選択されますか?
子供に甘いと仰るかもしれませんが私なら後者を選びますね。
何故なら私も子供の時の嫌な思い出を引きずって子の親になりましたから (笑)

何れにせよ、親は子供が幾つになっても子育ては大変です。
彼の息子さんも反省していますし、これからは素直に父親の注意に耳を傾けてもらえたらなと願っています。
  • 森の風
  • 2020/05/27 22:04
森の風さま

いつも心のこもったコメント、ありがとうございます。
書いて頂いたことにいちいち納得で、そうそうと頷きながら拝読しました。

もし自分の息子がキレて襲いかかって来たら私はどうするのだろう?
彼の相談を受けたあと、いろいろ考えてしまいました。
形相の変わった息子に胸倉を掴まれ、暴れられたら、やっぱり警察を呼ぶのだろうか?と。
昔のドラマ(積み木の家?)のような悲惨な状況ばかりが浮かんだりも。
答えは出ませんが、臆病なくせに世間体を気にする自分の性格からいくと、110番通報はしない(出来ない)ような気がしています。
そこから先は考えたくありません。苦笑

親子関係についてこうしてときどき書くのは、子育てをする親としての自分と、9年前に死んだ父や老母に対する息子としての自分という2つの役割に疲れてしまうからではないかと思ったりしています。
幾つになってもダメな中年オヤジです。
あ、愚痴って済みませんでした!
  • 2020/05/28 23:04





   

PR

Calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

スマホ

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

  • それぞれの家庭の情景
  • それぞれの家庭の情景
    森の風
  • ダイハツ・ロッキーを契約した。桃の実は順調に育っている。散歩した。
  • ダイハツ・ロッキーを契約した。桃の実は順調に育っている。散歩した。
    森の風
  • ああ、クサクサする
  • 息子、独り暮らしスタート
  • 息子、独り暮らしスタート
    森の風
  • 買い物は疲れる
  • 買い物は疲れる
    森の風
  • 巣立つ息子と老いゆく私が眺めたサーカス小屋

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM