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朝から雨。

気温1℃。

寒い。

起きた時、喉の奥に小さな痛みを感じた。

今日は濡れたくない。

今、親が風邪をひいたりすれば、国立大学二次試験を目前に控えて神経質になっている息子に要らぬストレスを掛ける。

風邪をひきたくない思いは息子の方が当然強く、妻に頼んで2人とも車で送ってもらったのだった。

妻は昨夜から歯痛を患っており、午前中はパートを休んで歯医者に行くと言っていたから、それに甘えたのである。

 

さて、帰り。

妻に迎えを頼むつもりだったが、朝のあの苦しげな様子からすると、歯痛で臥せっているかも知れぬ。

それに、夜になれば息子も迎えに行かなければならない。

幸い喉の痛みは感じない。

よし、歩こう。

LINEで妻に「腹ごなしに歩いて帰ります」と連絡し、陽の暮れかかった道を歩き始めた。

片道5.1km。

スーツにコートで傘やカバンを持って革靴で歩くのは、手ぶらでスニーカー履きの身軽なウォーキングとは訳が違うが、5kmや6kmなら問題無い。

過去にも何度か歩いて帰ったことがあるし、不安はまったく無かった。

 

判断が甘かった。

天気に関しても、自分の肉体に関しても。

10分もせぬうちに強い西風が吹き始め、やがて白いものが舞って来た。

平野部ではこの冬初めての雪だ。

 

慌てて持っていた傘を開いたが、風に煽られて思うように歩けない。

腹部の調子がおかしくなり始めたのは更に20分ほど歩いた頃だったろうか。

妻に迎えの連絡を入れようかとも思ったが、残り半分。

弱音を吐くのは早い。

余計なことは考えず、急がず焦らず1歩1歩前に進もう。

 

やがて地元の氏神さまの神社まで辿り着いた。

ここまで来ればもう大丈夫。

山門をくぐり、息子の合格祈願をしたのは、気持ちに余裕が生まれたからだろう。

 

歩きながら、あゝ、中古でもいいから早く通勤用の車を調達したいとつくづく思ったのは、我が身の衰えと不甲斐無さゆえである。

 

 

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