カウントダウンタイマー

隣家との境に植えてあるカイズカイブキ14本のうち6本を切り倒した。

命を断つことへの贖罪として、1本1本を塩で清め、お神酒を注ぎ、手を合わせてからの作業であった。

 

推定樹齢50年、幹の直径10センチから15センチ。

 

 

作業は至って単純。

木の側に腰を落とし、地面から50cmほどの位置で横向きに鋸を入れ、ゆっくりと引き続ける。

最後は幹をぐいと押し倒し、残った部分を切る。

その繰り返し。

態勢の悪い横引きの鋸は腕の力が伝え難く、途中何度となく休んだ。

 

切り口の裂け目から赤い血がドクドクと流れ出て来るようだ。

高さ6メートルの老木が倒れるとき、断末魔の叫びのような軋みがそこらじゅうに鳴り響き、耳をつんざく。

ライオンの群れに襲われた巨大なアフリカゾウが遂に力尽き、やがてスローモーションのようにゆっくりと斃れる映像を観たのは、あれはネットの動画だったか。

 

・・・・・・

 

母とは相容れない。

そのことは過去にも何度か書いた。

今日もウンザリな出来事があった。

庭にまた笹がたくさん生えて来て困っている、いつか時間のあるときに抜きに来て欲しい。

そう頼まれたのは1週間前だったか。

同じ頼みを3ヶ月ほど前にも受け、そのときも実家の庭に這いつくばって抜いたりむしったりした。

細いけれども強靭な笹は根から抜くのが容易でなく、途中ですぐにプツンと切れてしまう。

根だけをしっかり残すのは植物としての生きる知恵かも知れぬ。

そんなことを思いながら格闘したのだった。

 

今日、笹枯らしの薬を持参して実家に出向くと、母が玄関周りで草むしりをしていた。

挨拶しようとしたら「あんたは頼んでもぜんぜん来てくれんから、おかあさん死ぬような思いで自分でこれだけむしった」と、恨めし気な目でこちらを睨んで来た。

挨拶無しで、いきなりの恩着せがましい憎まれ口に、ああウンザリ!

薬を散布していると、花には絶対掛からないようにと、横から口煩く注意して来る。

ついでにグミの木の剪定まで頼まれ、棘を除けながら汗を流していると、

「造園業者に頼むと3万も5万も取られるから」

おいおい、オレは業者代わりか?

タダで使える下僕か?

怒りで気が狂いそうになった。

お盆の準備をしても、感謝の言葉1つ無し。

来月、入院手術をする予定の母だが、母の頭の中では、事前検査の○日と、入院する○日と、手術する○日は、当然私も立ち会うことになっているらしい。

ちょっと待てよ。

腫瘍と言っても良性で腹腔鏡手術で済む。

本人の心配や不安は十分理解するが、なぜそこまで大袈裟に騒ぐ?

「大したことないから心配せんでいいよ」と言ってにっこり笑うのが親じゃないのか?

挙句に、会社勤めの息子に向かって平日の3日間を自分のために休めと?

医師の説明を聞いたり手術に立ち会うのは、長男である私の義務とでも?

手術の当日だけは休みをもらうつもりだったが、あまりの常識の無さに辟易。

老いては子に従えという諺を、母は知らないのか?

母に言わせれば、私の方が親の心子知らずで冷たいということになるのだろう。

母と私は永遠に理解し合えぬ関係と痛感した。

 

明日のお盆の集まりが苦になって苦になって仕方ない。

母とはもう顔を合わせたくない。

 

 

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