夕方、息子のTREKを借りて少しだけ散歩した。

 

 

やっぱりフレームが大きい。

 

畦道を散歩する黒猫と出会った。

尻尾が長く、とても美しい姿をしていた。

 

チョンチョンと舌を鳴らすと、警戒しながらゆっくり近付いてきた。

 

 

 

 

 

 

もの心ついた頃から、私の側にはいつも猫が居た。

最初の1匹はチョロと名付けられた三毛猫だった。

夜はいつも一緒に布団にくるまって寝た。

 

長じてからも猫が居なかったことはなく、多いときは7〜8匹飼っている頃さえあった。

それはそれは賑やかだった。

母は根っからの猫好きで、飼っている猫がある日不意に姿を消しても、程なくして別の野良猫がどこからともなく現れることが続いた。

同じ屋根の下でそれだけ長く暮らしながらも、父はなかなか猫に馴染むことがなく、足元にニャアと近寄ってくると「しっ、しっ」と言って追っ払っていた。

その父も、子どもたちがそれぞれに独立して実家を出払い、70も過ぎた頃からは、それほど邪慳にすることがなくなり、老夫婦にとって猫は常に家族のような存在であり続けた。

 

父が亡くなる数年前から、実家で猫の姿を見ることがなくなった。

近所に猫嫌いの家があり時々揉めていたというのもあるが、年を取った母が、飼い猫の死の悲しみに耐えられなくなったことが大きい。

 

 

 

黒猫は、ひとしきり私に纏わりついて愛想を振りまいた後、一度も振り返ることなく畦道の奥に姿を消した。

 

 

  • -
  • 21:38
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

Comment





   

PR

Calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM